こんにちわ、地味なヤクシーイヤーパッドです(笑)
今回は、オーディオの日本語レビューと言ったらまず名前が挙がる「Sandal Audio(サンダルオーディオ)」さんがイヤーパッドについて書いているを見つけたので紹介します。
特筆すべきこととして、ヘッドホンにおけるイヤーパッドの存在観。特に密閉型ヘッドホンはイヤーパッドを純正以外に交換するとパッドの構造によっての変化が著しいということをおっしゃっています。文中にもありますが、ヘッドホンメーカーが採算が合わず採用できなかった高品質のイヤーパッドをサードパーティブランドは作ることができます。うちがHD25ヘッドホン用やMSR7ヘッドホン用にアルカンターラを使ったり出来るのは採算方法がヘッドホンメーカーと違うからです。確かに数万円のヘッドホンに対して数千円かかるイヤーパッドを交換するのは少しハードルが上がります。ただ、そこには自己流のカスタムの面白さがあると。
ヤクシーはYour Personal Audio Room(個人のオーディオルーム)もしくはThe Audio Room Upon Your Ears(あなたの耳のそばにあるオーディオルーム)というコンセプトがあります。ドライバから出る音は変えられないがイヤーパッドの空間をどうデザインするかによって音の聞こえ方は変わる。それはまさにオーディオルームと同じ原理であると。
イヤーパッド地味だけど、実はビックスケール(笑)
最後にSandal Audio(サンダルオーディオ)さんに最大限の敬意と感謝を!!
イラスト:オタニじゅん
題名:Sandal Audio:イヤーパッド交換の音質変化とか
今回は地味な話題です。私は古いヘッドホンをたくさん所有しているのですが、イヤーパッドの劣化にはずいぶん悩まされています。
最後に使った時は新品同様だったのに、久しぶりに取り出してみたらボロボロに朽ち果てていたという事が何度もあり、とくにあまり使わないモデルだと、わざわざ交換パッドを買うのも勿体無いです。
いろいろイヤーパッドを買いました
今回は、いい加減どうにかしようと思っていたヘッドホンがいくつかあったので、純正もしくはYAXIのパッドを買って交換してみました。意外と大きな音質変化が感じられたので、下手な改造やチューンナップよりも有意義かもしれません。
イヤーパッド
ヘッドホンのイヤーパッドというと、一部の高価なモデルでは本革やスエード、一般的にはレザー調ビニールなどプラスチック製合成皮革(合皮)である事が多いです。
レザー系はピッタリと耳周りを密閉するので、遮音性や音漏れ防止といった点で有利ですが、夏場は蒸れますし、ドライバー出音(特に低音)を反射して響きやすいという特徴もあります。
開放型ヘッドホンのように通気性や音抜けの良さを重視したい場合はコットン・フリース・マイクロファイバーなども使われています。ただしレザーやビニールと比べて摩耗しやすく汗や汚れを拭き取ることができないため、プロ用機材では敬遠され、主にプライベートの音楽鑑賞用ヘッドホンで使われる事が多いです。
たとえば家電量販店のデモ試聴機は酷使されているので、パッドの劣化しやすさとか、故障しやすい箇所とかが把握できたりします。とくに繊維素材パッドのやつはジメジメと汚い感じがして、試聴機をあまり使いたくありません。
内部のクッション材も、最近はテンピュールのような低反発ウレタンの物が増えてきたので、従来のベーシックなスポンジよりも耳周りにピッタリと密着してくれて、これも遮音性向上や音響チューニングの安定性に貢献しています。
ヘッドホンのイヤーパッドというのは不思議なもので、10年使っても全然大丈夫なモデルがある一方で、2年ほどで劣化してしまうものもあり、収納ケースに数ヶ月保存していただけでボロボロになってしまったものもあります。
ショップで交換パッドを購入したら、その在庫自体が古くて、すでに劣化していたなんて事もあります。
本革は、さすが人類が何千年も愛用してきただけあって、ちゃんと手入れさえすれば半永久的に使えます。一方、合成皮革の寿命についてはまだ予測が難しいようです。「加水分解」という化学変化による劣化が有名ですが、メーカー開発者も、どの素材なら10年使えるかというのはわからないでしょうし、紫外線や汗、湿度など、ユーザーごとの環境の違いもあります。コストや音響特性との兼ね合いもあるでしょう。
(一部抜粋)
全文はこちらから(https://sandalaudio.blogspot.com/2019/04/blog-post.html)